▼暗号館▼
KOKO’Laboratory

●解答(第11問)● 2001/12/17(月) 00:38

そして解答・・・。

■ 第11問 ■

つぎの暗号を解きなさい。

プロローグ


悲劇の始まりは、宛名の無い4通の手紙だった。
それは憎悪の扉を開くための便り、惨劇への招待状。
この時の私にはそれが6年前のあの出来事に通じていることなど、知るよしもなく。
しかし、それはすぐあとに嫌でも思い起こさせることとなるだろう。
私に救えたかもしれない少女、いや、私が殺した少女、すべてあの日に・・・。
まあ、全てのことを語るのはまだ早い、まずはその手紙から。
夏の終わり、暑さがぶり返したときでの火曜日、我が探偵事務所にて。
夕焼けの上空に星が輝きだし闇が夜を告げるころ、私はその一通目を見つけたのだった。
その意味を理解できるわけも無かったが、私の興味をかき立てたくせのある文字でつづられたそれ。
その一通目の不可解な文章!つぎのような内容であった・・・・。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「4を6に日を火にせよ」
それを真っ直ぐに、そして左に4
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

午前2時。草木も眠るこの時間帯にも、事務所の脇の道路を車は忙しく行き交っていた。
「わからない・・・。」
私とその手紙とのにらめっこはまだ終わらない。ソファーにどっしりと腰掛け、
右手の人差し指でテーブルをたたき始める。お決まりの、「行き詰まり」の合図。
この2行だけでなにかわかるのか。それとも、過去の出来事にでも関係が?

うーんと唸りながら、私は記憶の糸を手繰り寄せようとした。
そういえば、ヒントがあった・・。

ヒント1:「プロローグ」という表記は単なる雰囲気づくり。
     そして、くれぐれもだまされないように。

これはどういう意味だ・・・。
ひょっとすると、「プロローグ」的な意味は無いないのか!問題の2〜10行目には物語の始まり的な
文章があるが、別にストーリーがあるわけではないのか。そういわれれば、6年前の出来事なんて
まったく身に覚えも無いし、そもそもそんな少女は知らない。

そうか、下の2行で言っていることを上の文章で試すのか。
「4を6に日を火にせよ」。
なるほど、「4」や「6」、「日」や「火」まで入っているではないか。

そこでまた私の思考は失速していく。
「それらを入れ替えるのか?それでもなにもでてきそうにない・・・。
 行ごといれかえる?これも多分違うだろう・・・。」

なにかがひっかかる。ぬるくなったコーヒーをすすりながら、私は頭の片隅にある微妙な違和感の
正体をさぐった。そういえばなぜかぎカッコがついているだろう。

私は問題文を見直した。まさか・・・。
上の文章には「4」や「6」、「日」や「火」が入っているが、「を」や「に」もあるではないか。
そうか、こっちにも「意味が無かった」のだ。単なる文字列、それでカッコがついていた。

そう、そこには「4を6に日を火にせよ」が存在していた。
上の文章に、1行に一文字ずつ順番に、
「4」「を」「6」「に」「日」「を」「火」「に」「せ」「よ」と。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

悲劇の始まりは、宛名の無い通の手紙だった。
それは憎悪の扉開くための便り、惨劇への招待状。
この時の私にはそれが年前のあの出来事に通じていることなど、知るよしもなく。
しかし、それはすぐあと嫌でも思い起こさせることとなるだろう。
私に救えたかもしれない少女、いや、私が殺した少女、すべてあのに・・・。
まあ、全てのこと語るのはまだ早い、まずはその手紙から。
夏の終わり、暑さがぶり返したときでの曜日、我が探偵事務所にて。
夕焼けの上空星が輝きだし闇が夜を告げるころ、私はその一通目を見つけたのだった。
その意味を理解できるわけも無かったが、私の興味をかき立てたくのある文字でつづられたそれ。
その一通目の不可解な文章!つぎのうな内容であった・・・・。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

よし、これなら「真っ直ぐに」できる。真っ直ぐにする、つまり「4を6に日を火にせよ」と
縦読みできるように1行1行ずらしていく。そこから左に4のところを縦読みする。

真っ直ぐにして左に4の文字列を拾っていったとき、
私の考えは確かであったことがわかった。

名憎はすべてとけ立!、そうか・・・。


「謎はすべて解けた!」
そう、これが第11問の答え。

こうして凄惨な事件は始まりの鐘を鳴らす前に終わりを告げたのであった。

                         
                      〜FIN〜

「私が殺した少女」 著・原リョウ
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