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図書館だより 号外 2002/01/03(木) 20:02

ストレスと癒し1

 みなさんはストレス、と聞くとどんなイメージですか?
 一刻も早く発散しなくてはいけない?
 百害あって一利無し?
 

 いいイメージはないですね・・・でもストレスというのはある程度必要なものでもある、ということを考えたことがあるだろうか。

 人間は出生時に産道を通ってくるとき、最初のストレスにさらされる。この時のストレスはかなりのものらしい。でもこの時、ストレスホルモンを充分に分泌しないと後の成長にも影響が出ると言われている。(たけしの万物創世紀より)

 また、ストレス、というのはそもそも何にでもついてまわる。環境の変化や重圧、大変な仕事といった嫌なことばかりでなく、家を建てた、とか大きな買い物をした、とかプロポーズされた、なんていううれしいことにもついてくるのだ。だから、いろんな行動の原動力になっているという面もある。
 
 本来ならそうしたストレスにうまく対処したり、ストレスを原動力にしてさらなる飛躍をしたりするわけだ。しかし、これだけストレスが悪者にされる現代では子どもの頃からストレスを避けるようになる。あるいはそのように配慮されたり、そのように教育される。

 たしかにストレスの絶対的な量は増えているのだろう。キャパシティを越えているという考えもあろう。
 でも例えば、自分だけが正しいと思えばそれ以外の全てはストレスとなる。自分でストレスを増やしているわけだ。
 あるいはこういう考え方もある。
「定義されたものだけが存在する」
 少々観念的かもしれない。名前が付けられ、存在が意識され、共通理解されたものだけがその存在を認められる、ということ。「ストレスだ!」と意識することで増殖するかのようにストレスは増えていくのだ。本当は何でもないことかもしれないのにね。

 そこへ持ってきて、頑張ることが大事ではないという考え方(これを前面に出し始めると逃げの免罪符となる)もある。コミュニケーション能力や自己解決能力などを養うための機会がうんと減っている。(これは時間がないんじゃなくて余分なことに使う時間が多すぎるから。例えば、小さい頃からの画一的な受験教育、携帯遊び、ゲーム、インターネット)別の言い方をすれば、ストレスへの対処能力は人生経験に比例する。(人生経験と年齢は関係ない、念のため)

 これだけ条件が揃えばストレスにやられるのも当然だよね・・・

 では我々はどのようにこのストレス社会を生き抜けばいいのか・・・

<つづく> 
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