<GOTH リストカット事件>乙一 この作品というか作家はすでにかなり有名かと思われるのでワレが今更図書館だよりに載せるほどのこ
ともないような気がしないでもないがやはり今のミステリ界において避けては通れまい。
ちょっと彼の経歴をひもといてみよう。1978年生まれ。若っ!(ごめん、ぶんぶんの中ではってこ
とで・・・)・・・17歳でジャンプ小説・ノンフィクション大賞受賞。ジャンプってあのジャンプか?
・・・将来がもっとも恐ろしく楽しみな新人・・・コメントはいらんな、はっきり言って(--;)
では中身について・・・グロなんですよ。一見。よくこんな事を思いつくなあというグロなの。作者の
顔を見たくなるような。でもね、一方ですごい乾燥してるの。内蔵とか血みたいなにおいがあんまりしな
い。さわってもべたべたついてきそうもない。でも読んでる本を持っている手からじわじわ自分の方に暗
黒がしみてくる感じなの。それで、もうやめよ、と思うんだけどやっぱりまた読むの。(ぶんぶんにして
はちょっと観念的な感覚的な表現になってます。これも乙一効果かも) はまるかもしれません。読者としては主人公が森野に対して持っている感情が果たして執着なのか愛情なのかが気になる
ところです。
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