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図書館だより26 2003/11/16(日) 20:02

<秘密>東野圭吾

今日はかなりネタバレだよ。

 「g@me」公開されました。今、この人かなり書きまくってまくってます。働きざかりなんでしょうか。今回のご紹介作品も映画化されましたね。広末で。
 広末の映画で、しかも夫婦の話っていうんで話題でしたが、そんなことははっきり言ってどうでもいい!この話はそんな話ではない!広末ファンの人ごめんね。
でも広末のことは忘れてください。







以下激しいネタバレ(いつもネタバレしてるけど今日は特にひどい)











 バスの事故で奇跡的に生き残った娘。でも娘の体には妻の心が宿っていた・・・ちょっと設定からして行き詰まってるよね。どーすんの、これから!?みたいな、ね。奥さん、頭使ってすっごい考えたんだろうねー。でも考えようによっては人生のやり直しみたいなもんだから、誰もが持ってる「あのときもっと勉強しておけば」とか「もっとこういう事をやっておくべきだった」みたいな後悔をなくせるわけですよ。娘には悪いがあたしなら好き放題人生やり直すね。(爆)中身は大人なんだから子どものようにつまらないことで迷ったり悩んだりしなくてもいいし。

 でも自分のダンナの娘として人生やり直すのはつらいな、どう考えても。この奥さん、ダンナのことすっごい愛してたんだろーね。ダンナはさらにつらいわけだからさ。(自分の方には ま、考えようによってはおいしいこともあるけどダンナにはつらいことしかないんだもん)娘が生き返ってきたってことにしないととてもやっていけなかったんだろうね。自分の娘(の姿をした自分)が夫に妻として愛されてるのか、娘として愛されてるのかっていうのも女として複雑なところだしね。母親として、自分の娘(の体)が自分の夫に女としてみられているってのもどうかと思うし。奥さん、ある意味で白旗上げちゃったんだよね。妻として生きることに。破綻してるもん、設定が。(くどい?)
 そうやって一生懸命考えて、娘を演じていくわけだけど、最後の最後で妻としての自分を捨てきれずにばれちゃう。夫が娘婿に「一発殴らせろ」といって号泣するのは、妻を失い、娘を失い、そしてもう一度妻を失った男の悲しさなんだよね。かわいそうなんだよ、このおとーちゃん。




 





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