<暗いところで待ち合わせ>乙一
しばらくぶりです。このおたよりも30号となりました。読んでくれている皆さんありがとう。 今日はぶんぶん注目の作家、乙一の作品です。最近出たものかな。ぶんぶんも昨日読んだばかりです。珍しく(?)ちょっと長め。 皆さんは神様って信じます?あるいは目に見えないものの存在。霊魂とか守護霊。何もかも失ったと思っていた人が何かのきっかけで自分は見えないものに守られている、と感じたら・・・その人の人生は変わっていくのでしょうか。 さて、本作品ですが、視力を失った一人暮らしの女性の家にこっそり住みついた警察に追われる男の話す。・・・ またすごい設定だよ、乙一・・・(^^;) でもまたそれを無理に感じさせないところがプロですね。二人の生活は果たしてどうなっていくのか・・・なぜ男はその家にいることを選んだのか・・・その辺は明かすとつまんないですね。黙っておきます。
読後感は「ほほう。」こんな乙一もあるんだ、という感じでした。乾いた感じはやはり乙一テイストとしてありますが、今回はプラス静謐な感じがありました。乙一ファンの私もGOTHじゃ友達に勧めにくいですが、これは乙一初心者も大丈夫(>何が?)堂々とカバーなしで渡せます。(爆)タイトルと文庫本の装丁がちょっとインビな感じがいたしましたが、中身はとてもさわやかでした。さわやかなんて乙一じゃない!というファンの方、まあ読んでみてね。 |
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