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図書館だより33訂正版 2004/03/28(日) 19:46

<覆面作家は二人いる>北村薫

久しぶりの更新なんだけど・・・こんな中途半端になってしまった・・・

 本物のお嬢様というのはもちろんなかなかいないものですよね。条件はかなり厳しい。
 家はもちろんお金持ちであるが、成金ではダメで、少なくとも5代くらい前から名の通ったお金持ちでなくてはなりません。その上でご両親が社会貢献などをなさっていたらすばらしいですね。家には先代からの忠実な執事(!)とお手伝いさんが数名いなければなりません。もちろん家に秘密や知られては困ることなど一切無いが、お手伝いさんについては市原悦子のような家政婦ではダメ。執事はいつも黒のスーツ、ひげを蓄えていることがドレスコ
ードです。
 肝心のお嬢様ですが、ロングヘアーの毛先だけ巻き毛。これはもちろん、天然です。本物のお嬢様は美容院に行って、オカマドライヤーをかぶったりしてはいけない。コテで巻くのはいいが、それはお手伝いさんにやっていただくこと。そしていつもシルクのリボンで髪を結ばなくてはなりません。服装は家ではワンピースに限ります。スウェットなどは見たこともありません。趣味はピアノで自分の部屋にグランドピアノがあります。
 いかんいかん。ひとりで突っ走ってしまいました。作品についてもふれなくては。本作品は、上に書いたような本物のお嬢様が主人公の推理短編シリーズです。味わいとしては円紫師匠シリーズに近いですが、これはもっとライト。会話がかなり漫才に近い。(爆)安楽椅子探偵ものなのですが登場人物のキャラがマンガチックで楽しいですよ。ぶんぶん図書館には今までに出なかったタイプかな。お嬢様と主人公の編集者の恋の行方(爆)も気になるところ。
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