▼ぶんぶん図書館▼
ぶんぶん’Laboratory

図書館だより 4 2001/10/07(日) 19:27

<ウィスパーズ>ディーン・R・クーンツ

 ワレには珍しく外国作品から。
 クーンツというとよくキングと比較されたりするが、ワレはキングは喰わず嫌いで読んだことがないのでうんちくは取り敢えず避けておくことにする。
「パラサイトイヴ」の瀬名秀明はクーンツの出した、本の書き方の本を読んで小説を書いたといっている。クーンツの影響をかなり受けているらしい。確かに読んでいると文章として入ってくるというよりは視覚的に訴えてくるような感じは似ているかもしれない。ということで「パラサイトイヴ」が好きな人はクーンツもだいじょうぶでしょう。

 小さい頃からうんと苦労して成功した主人公。その幸せをぶちこわすようにやってきた侵入者。主人公は必死に抵抗し、相手を殺してしまう。事件は正当防衛として処理され、また平穏がおとずれたかのように見えたが、自分が殺したはずのあの男がまたつきまといはじめたのだ・・・

 というと「なんだよ、ホラーか。」といわれそうだが、そうではありませんよ。最後の場面が気持ち悪いけど読んでみてね。

 「トリック」というにはかなり・・・なーんだ、というネタなのだが、そこに至るバックボーンがそんなんありか!?といいたくなる感じである。現実と妄想がやや錯綜している感じを味わって下さい。
ブラウザの『戻る』ボタンでお戻り下さい

Copyright(C) ぶんぶん