▼D's ショート▼
DsD’Laboratory

転売 2001/08/29(水) 00:58

 今日、行きつけ(?)の本屋に行ってみると、ナゼか中古ゲームソフトのコーナーが出来ていた。

 う〜〜む・・・ ゲームねぇ・・・

 自分で言うのもなんなんだけど、実は僕は相当なゲーマーなのだ。
 いや、正確には相当なゲーマーだったのだ。
 このところ、真新しいソフトが発売されていなかったこととか、また僕自身が受験の勉強で忙しかったこともあって、ここ2年ほどゲームからは遠ざかっていた。

 ・・・・・・あれ?

 別にゲームを買う気などなかったのだけど、何となく並べられたソフトを眺め歩いていると、ちょっと意外なソフトが目に入った。

 ・・・確かコレ、3日ほど前に発売されたばかりのRPGじゃ? もう中古ソフト屋に出回っているのか?

 手にとってみる。
 間違いない。
 やはりコレは最新のRPGだ。

 ちょっと意外な気がしたが、よく見てみると、なんと並べられているのはこの1枚だけではなかった。

 ・・・3・・4・・・・・・ 7枚! 3日前に発売された最新のRPGが中古ソフト屋で7枚?!
 う〜〜む・・・ コレはちょっと尋常じゃないぞ。いくら何でもこんな現象が起こるワケがない。

 そんなコトを考えながらこのゲームに関する知っている限りの情報を掘り起こそうとして・・・・・・ そして、発売前に話題となっていたこのゲームのキャッチコピーを思い出した。

 『・・・いまだかつてない難しさ! 君はこのゲームをクリア出来るか?!』
 『最新のAI機能搭載! リアルなまでのチームワークでモンスターを倒せ!!』

 メラッ。

 僕の中で何かが燃え上がった。


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 家に着くと、早速買ってきたRPGディスクをゲーム機にセットした。
 マニュアルなんて読む必要はない。 RPGはRPGだし、ボタンの操作方法なんてだいたいどんなソフトでも同じようなものだしね。

 BGMとともにスターティング画面が立ち上がる。 忘れかけていた何かが、今度ははっきりと燃え上がるのを感じた。 僕にはクリアできないゲームなんてないのだ!!

 なになに? 主人公の名前?
 僕はRPGにはいつも "ラルボ" という名前を使っていたので今度もそれにする。今ではコレは、もはや僕自身の名前と同じなのだ。

 スターティングパーティーは4人。主人公(英雄(見習い))。僧侶(見習い)。武闘家(見習い)。魔法使い(見習い)。

 なるほど。 どうやら今度の最新版は職業制度が取り入れられているようだ。

 ともあれ、武器屋と防具屋で装備を調えて、いざ出発!

<プチスライムが現れた!>

 おおっと、いきなりおいでなすったか! RPGお約束の最弱モンスター!!

 この時僕は、自分がゲーマーの顔つきになるのをはっきりと自覚した。

 ふっふっふ・・・まずは軽くお手並み拝見かな。
 コントローラを操作する。

<ラルボの攻撃!>
<プチスライムはラルボの攻撃をひらりとかわした> ・・・あれ?
<プチスライムの攻撃>
<万事休すの一撃!>
<ラルボに328pのダメージ!>
<ラルボは死んでしまった。。>

 ・・・・ゲゲ〜〜! マジかコイツ!?

<僧侶見習いは・・・> ・・・をを!頼むぞ僧侶!
<・・・道具袋から木魚を取り出した> ・・・・・・?
<なんと僧侶見習いはラルボのお経を唱えはじめた> !!
<プチスライムの攻撃>
<僧侶見習いに34pのダメージ!>
<僧侶見習いは死んでしまった。。>

 ・・・・・・。

<武闘家見習いは酔拳の構えを取った>
<しかし見習いなのでサマになっていない>
<武闘家見習いは酒を飲んでみた>
<なんと飲み過ぎて寝てしまった!>
<プチスライムの攻撃>
<武闘家見習いに41pのダメージ!>
<武闘家見習いは死んでしまった。。>

 ・・・・・・。

<魔法使い見習いは手にしたステッキを天高くかざした>
<なんとステッキからチューリップが飛び出した!>
<プチスライムの攻撃>
    ・
    ・
    ・

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 翌日僕は、ゲームを片手に別の中古ソフト屋へと向かった。
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