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基本操作
Sofirn C8F は、テールスイッチで電源の 『ON / OFF』、サイドスイッチで 『モード切り替え』 の操作を行うのですが、この C8F にはモードの組み合わせを選択できる『クラス』という概念が採用されています。
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クラスの切り替え
テールスイッチで電源を ON とした状態で、サイドスイッチを "4連続クリック" することで、下記の順にクラスが切り替わり、クラスによって選択できるモードが変わります。
◆クラス1:Med/500ルーメン、のみの1種類
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◆クラス2:Low/100ルーメン、Med/700ルーメン、Hi/1800ルーメン、の3種類
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◆クラス3:Eco/10ルーメン、Low/100ルーメン、Med/500ルーメン、Hi/1800ルーメン、の3種類
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◆クラス4:1ルーメン〜3500ルーメンの無段階
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※クラス1に戻る
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モードの切り替え
点灯状態からサイドボタンを1回押す毎にモードが切り替わり、(それぞれのクラスの中で)『Eco モード』 → 『Low モード』 → 『Mid モード』 → 『Hi モード』 → 『Eco モードに戻る』 の順で切り替わります。
また、どのクラスのどのモードからでも、点灯状態からサイドボタンの2連続押しで Turbo モードになり、3連続押しでストロボモードに変わります。 Turboモード・ストロボモードのどちらからでも、一度ボタンを押すと元のモードに戻ります。
メモリー機能が付いていて、消灯状態からスイッチを入れると消灯する前のモードで点灯します。
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スタンバイモードとムーンライトモード
C8F ではテールボタンを1回押す毎に点灯・消灯が繰り返されるのですが、点灯状態からサイドボタンを1秒間長押しすることで『スタンバイモード』として "消灯状態" となり、実質的に、サイドボタンのみの『1ボタンオペレーション』的な使用ができます。
スタンバイモードからサイドボタンを押すと、スタンバイモードに入る前の照度で点灯します。
スタンバイモードからサイドボタンを1秒間長押しすると、1ルーメンの MoonLightモードで点灯します。
※ムーンライトモードにするためには、必ず一度スタンバイモードとして消灯する必要があります。
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防水・防塵規格 IPX8
Sofirn C8F は、防水規格として、一般的な日常使用においての、規格上最高となる 『IPX8』 を実装。
●水没・水滴飛沫にに対して
『連続的に水中に置いても有害な影響がない。原則的に密閉構造であること』
※潜水や高圧・高温噴射には対応できません。
という性能を有しています。
メーカー標記としては、『水深2mの深さに30分放置しても有害となる影響が出ない』とされています。
筆者は、写真のような状況に30分ほど放置してテストしてみたのですが、全く問題は出ませんでした。
Sofirn C8F は、かなり照射角度が大きめで、広い範囲を照らし出せるモデルと言えます。
まずは下の2枚の写真をご覧ください
Sofirn C8F Hi:1800ルーメン |
WUBEN A20 Hi:1200ルーメン |
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右側の "WUBEN A20" は、現在筆者が所有しているフラッシュライトの中で最も照射角が広いモデルなのですが、左側の Sofirn C8F もほぼ画面一杯まで光が広がっています。
XP-L が3灯に鏡面リフレクタという事で、オレンジピールリフレクタのモデルと比べるとごくわずかに照度ムラが出ているのですが、その反面、中心部分に上手く光が集まる設定になっているようで、広い範囲を照らしながらも遠方部分にもバランスよく光が届いています。
なお、カタログデータ的には 『
最大照射距離
: 299メートル』 と謳われていますが、実使用レベルの感覚で
”照らし上げている”
と言えるのは、おおむね150m辺りまでのような気がします。
光の色は、純白色よりもほんの少し緑掛かった色調で、色温度的には推定で 5000K あたりになるような気がします。
ほぼ白色に近い光で照射範囲が広いので、拡散された光で手前が眩しくなりそうな印象なのですが、リフレクタの設計が素晴らしいのか、それほど手前部分が眩しく感じることもなく、非常に見やすく、使い勝手の良い光色・配光となっていると思います。
実は筆者は今まで『LEDを1つだけ搭載した電池1本使用モデル』が、携行する上で最も合理的に性能を実現できるハズである・・というこだわりを持ってフラッシュライトを選んできたのですが、今回 C8F を使用してみて、LEDを3灯搭載することによるメリットの部分を発見できたような気がします。
また、ハイパワーモデルになるほどモード(照度)の切り替えは多い方が使い勝手が良くなるのですが、その反面、切り替えによるモード選択が分かり難くなってしまったり、また強すぎる Turbo モードや弱すぎる MoonLight モードを経由しないと目的の照度に設定できない等、逆に使い勝手が悪くなってしまう部分も出てきてしまいます。
ところがこの C8F では、モードの組合せを複数用意する "クラス" という概念と、Turbo モードや MoonLight モードをあえてモード切替えローテーションから外すことで、ユーザーにとって最適な使い勝手を選択できる機能が搭載されていて、
『LED3灯に鏡面リフレクタという特徴を最大限に活かし、広い照射角と中心部分の照度という相反する課題を実現させ、尚且つクラスによって最適なモード切り替えを選択できる上に、最も実用頻度の高い500〜700ルーメンの明るさで数時間というランタイムを実現させた実用性の高い1本。』
と、言えそうな気がします。
●手元〜足元 (20cm〜3m)
・手元作業 : ◎ (Eco 10ルーメン)
・徒歩 : ◎ (Low 100ルーメン )
・室内サーチ : ○ (同上)
●近距離レンジ (5m〜10m)
・近距離サーチ : ◎ (Low 100ルーメン 〜 Med 500ルーメン)
・低速自転車 : × (サイズが大きいので自転車には向いていない)
●中距離レンジ (15m〜20m)
・中距離サーチ : ○ (Med 500ルーメン)
・高速自転車 : ×
●遠距離レンジ (25m〜30m)
・遠距離サーチ : ○ (Hi 1800ルーメン)
※Turbo 3500ルーメンは、さすがに拡散光が目立ち始めます