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基本データ
- MAX/LED: 約4200ルーメン/XHP70.2
- 電池: 21700×1本
- モード: Turbo/4200ルーメン、Hi/1200ルーメン、Med/400ルーメン、Low/130ルーメン、Eco/5ルーメン、ストロボ、SOS
- 無段階照度調節機能点灯時間: Turbo/2-4時間、Hi/5時間、Med/8時間30分、Low/20時間、Eco/110時間サイズ・本体重量: 長さ135mm 直経約40.2mm 約218g(電池含む)最大照射距離: 222メートル(実使用での実用印象150m)リフレクター:オレンジピール
WUBEN A20
Youtubeレビュー動画●基本操作・操作性について
■基本操作
A20 にはテールスイッチが無く、ベベル部分の後ろに設置されたサイドボタンで 『ON / OFF』 『モード切り替え』 の全ての操作を行います。
消灯状態からボタンを1回押すと、前回の最終使用モードで点灯。
点灯状態からボタンを1回押す毎にモードが切り替わり、『Eco モード』 → 『Low モード』 → 『Mid モード』 → 『Hi モード』 → 『Turbo モード』 → 『Eco モードに戻る』 の順で切り替わります。
また、どのモードからでも、点灯状態からボタンの2連続押しでストロボ点滅モードになり、その状態から更にボタンの2連続押しでSOSモードに変わります。ストロボモード・SOSモードのどちらからでも、一度ボタンを押すと元のモードに戻ります。
メモリー機能が付いていて、消灯状態からスイッチを入れると消灯する前のモードで点灯します。
■無段階照度調節
消灯状態からボタンを2回連続押しすると 『無段階照度調節モード』 で点灯します。(初期点灯状態は恐らくLowモード相当)
その状態からボタンを長押しすると徐々に照度がアップし、ボタンを離した位置で照度が固定されます。
ボタンを押し続けた場合、MAXの4200ルーメン相当まで照度が上がった後、今度は徐々に照度が下がり始め、Ecoモード相当まで下がった後、再び照度が上がりはじめます。
この『無段階照度調節モード』は消灯するまで続き、一旦ボタンを離して照度が固定された後でも、ボタンを長押しすることで再び照度が変化し始めます。
ボタンの1回押しで消灯(無段階照度調節モード終了)となります。■誤動作防止機能
消灯状態からボタンを3回連続押しすると、LEDが3回点滅して、ボタン操作がロックされます。
ロックされた状態でボタンを押してもライトは点灯されず、ロック状態から更に3回連続押しすることでロックが解除されます。■防水・防塵規格 IP68
WUBEN A20 は、防水・防塵性能として規格上最高となる 『IP68』 を実装。
●埃の進入に対して
『あらゆる大きさの固形物、粉塵が内部に侵入しない』
●水没・水滴飛沫にに対して
『連続的に水中に置いても有害な影響がない。原則的に密閉構造であること』
という性能を有しています。
メーカー標記としては、『水深2mの深さに2時間放置しても有害となる影響が出ない』とされています。
筆者は、写真のような状況に30分ほど放置してテストしてみたのですが、全く問題は出ませんでした。●照射角について
WUBEN A20 の照射角度は、まさにウルトラワイドと言えます。
まずは下の2枚の写真をご覧ください
右側の "SUNWAYMAN V10A" は、今まで筆者が所有していたフラッシュライトの中で最も照射角が広いモデルだったのですが、左側の WUBEN A20 の方が画面の隅々まで光が広がって、視野角全体をカバーできるほどの広さとなっています。
なお、カタログデータ的には 『最大照射距離: 222メートル』 と謳われていますが、実使用レベルの感覚で”照らし上げている”と言えるのは、おおむね150m辺りまでのような気がします。
光の色について
上の写真でもお分かりの通り、光の色はやや緑掛かった色調で、色温度的には推定で 4700K あたりになるような気がします。
実は筆者は最初『4200ルーメンでオレンジピールの拡散レフって、ただ使い難くなるだけでは??』・・と思っていたのですが、いざ実際に使ってみると、この柔らかめの色温度によって拡散された光の眩しさが低減され、視野角を広く照らし上げる性能が一段と際立った印象となりました。
照射例&比較
WUBEN A20 を使ってみて ☆ まとめ
実は筆者は今まで『最高照度の高いモデルほど照射角は狭くなければ、結果的に使い難いものになってしまう』・・というのが持論だったのですが、やや低めに設定された色温度と併せて、その認識を大きく変えられてしまいました。
筆者的には、色温度自体は太陽光に近い5500K前後が好みなのですが、5500Kの白色光で照度が必要以上に大きくなると、拡散された光で手前辺りが眩しくなりすぎて、結局使い難いものになってしまう印象がありました。
それが、色温度を低くすることで手前部分の眩しさが低減され、尚且つ視野角全体を "面" で照らし上げる性能は、今まで筆者が抱いていたフラッシュライトへの概念の、根底からの見直しを迫られるものでした。
さすがに Turbo モードの4200ルーメンでは拡散された光で手前が眩しく感じるものの、それでも意外なほど目に優しく扱いやすい印象で、
『極めて強力ではあるけれど、XHP70+拡散リフレクターで広い範囲を柔らかく照らし上げる特性を持ち、長距離よりも、最も実用頻度の高い中距離レンジを主体に、数時間連続して使用できることに余裕を持たせた1本』
と、言えそうな気がします。
●手元〜足元 (20cm〜3m)・手元作業 : ○ (Eco 5ルーメン / 但し少し光量不足)
・徒歩 : ◎ (Low 130ルーメン )
・室内サーチ : ○ (同上)
●近距離レンジ (5m〜10m)・近距離サーチ : ◎ (Low 130ルーメン 〜 Med 400ルーメン / 但し少し光量不足)
・低速自転車 : × (サイズが大きいので自転車には向いていない)
●中距離レンジ (15m〜20m)・中距離サーチ : ○ (Med 400ルーメン)
・高速自転車 : ×
●遠距離レンジ (25m〜30m)・遠距離サーチ : ○ (Hi 1200ルーメン :
※Turbo 4200ルーメンは、さすがに拡散光が目立ち始めます
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