『オペラ座館殺人事件』 に関する検証
 ●日高織絵と緒方夏代の殺害について
 ●投稿者:kotaro
 ●検証タイプ:物語のミス・アンフェア発見
 | 初稿:2012/05/18 22:03 | 最終稿:2012/05/18 22:03 | 編集回数:0 |

●日高織絵殺害について
日高は犯人に舞台に呼び出された所に照明を落とされて殺されました。
照明は数百キロの重さがあって、照明を吊っていたワイヤーを鋭利な刃物で切って落としたことになっていますが、一の指の太さくらいもあるワイヤーを刃物などで切るのは絶対に無理です。
かなり大きなワイヤーカッターかチェーンカッターが必要になるはずで、それもハサミで糸を切るように簡単には切れません。
つまりワイヤーを切る作業をしている間にも照明が軋んだりするはずなのに、日高はそれをおとなしく照明の下で落ちてくるのを待っていたことになります。
ですので実際は、日高を気絶させて舞台上の照明の下に寝かせた状態でワイヤーを切ったと思います。

●緒方夏代殺害について
緒方は舞台の音響室でオープンリールに気が付いた所で犯人に殺害されました。
その殺される時緒方は「犯行に"これ"が使われたとしたら"犯人"は・・・」と言っていますが、オープンリールを見つけて気が付くのはアリバイトリックだけで、それで犯人まで分かるはずがありません。


*投稿者-kotaro さん専用 / PW
+ + commented by 剣一 + + at 2017/09/23 23:35 ×

オープンリールのくだりですが、この時点ではほぼ全員歌月犯人説が有力だったため、「アリバイトリックが使われた」=「演劇部内に犯人がいる」という事実は驚くに足りると思います。

+ + commented by とある探偵 + + at 2018/03/21 11:09

被害者には切断中のワイヤーや照明が軋む音は台風の騒音と、月島事件で気にする余裕が無かった。加害者側は月島事件を掘り返す事が目的で照明で潰れるか否かの被害者の処罰は月島さんに全部投げていたのではないでしょうか。
安全装置を外し、ワイヤーを切ったら照明がすぐに落ちる仕掛けを作らないとなりませんし、夜間に見回りに気付かれる。誰かが自分の部屋を訪れる。戻る所を誰かに見られてもアウト…成功したのはビックリする様な幸運の連続が有ったからこそですね。有森の最大の失敗は関係の無かった緒方先生を殺して保身に走って月島さんに見放された事が要因だと思えてしまいます。


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