『氷点下15度の殺意』 に関する検証
 ●合宿計画 学校と病院の不適切な対応
 ●投稿者:KK
 ●検証タイプ:その他発見
 | 初稿:2013/06/27 01:59 | 最終稿:2013/06/27 01:59 | 編集回数:0 |

 一と美雪は一般生徒(2人のみ)として、スキー部員と一緒に合宿に参加。ところが、その合宿中に部員が頭を殴られ、大ケガするという殺人未遂事件が起こった。


 まず、スキー部の合宿計画に問題があった。

 部員の渋沢が「12月の初め頃の事故で意識不明」になってから“2か月”なので、今回の合宿は“2月の初め頃”なのは間違いない。それなのにシーズン中にも関わらず、一般の生徒として一緒に合宿というのは、いかがだろうか?しかも、不動高校は埼玉県内の学校にも関わらず、インターハイに出るほどの実力らしい。そんな大事な時期に素人が一緒に参加というのは、いかがなものか?


 それから問題なのは、学校の不適切な対応である。

 一が被害者である白峰を発見し、すぐに救急車で病院へ搬送。防犯ビデオによると、事件は夜の10時過ぎに起きたらしい。俵田警部が来て事情聴取を受けたのは、そのあとである。
 翌日、一が事件を解決するのだが、背景を見ると夜を迎えている。殺人未遂事件が起きたのだから、普通なら合宿を中止。学校に帰還させるはずだ。警察に拘束されてたかもしれないという意見も出そうだが、それはありえない。なぜなら、一は白峰が運ばれた病院に一人でお見舞いに行っている。 


 病院の対応にも大きな問題がある。

 被害者の白峰は「命の別状はなかったが頭蓋骨に多少ヒビが入った模様」と俵田警部が言っている。また「体温低下が著しく、あと30分遅かったら確実に助からなかったでしょう」とも伝えている。それなのに、一が真相を解き明かし、犯人が罪を認めたときにはいるのである。あれだけの大ケガなの“に翌日の夜に退院”させるとは、とんでもないことではないだろうか?


 最後に後日談が載っているが、スキー部は何事もなかったように活動をしている。余談だが事件の起きる前に顧問の目を盗んで飲酒をしている。しかも生徒会長の美雪は、止めるどころか飲みまくっている。バレたら当然出場辞退、該当生徒は停学あるいは謹慎のはずだ。殺人未遂事件まで起きているし、こんな顧問に部を任せていいのだろうか?


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