●ThruNite スルーナイト Archer 1A V3

基本データ

●基本操作・操作性について

基本操作

1A V3 にはテールスイッチとサイドボタンがあり、テールスイッチで 『ON / OFF』、サイドボタンで 『モード切り替え』 を行います。

モード選択は 『Firefly モード』 → 『Low モード』 → 『Mid モード』 → 『Hi モード』 → 『Firefly に戻る』 の順で切り替わります。
また、どのモードからでも、サイドスイッチの長押し (約1秒) でストロボ点滅モードになり、その状態からもう一度サイドボタンを押すと元のモードに戻ります。

メモリー機能が付いていて、消灯状態からテールスイッチを入れると消灯する前のモードで点灯します。 ただし、点滅状態から消灯した場合、点滅前に使用していたモードから始まります。

●照射角について


照射はフラット寄りな印象で、中心光部分と周辺光部分の境界もなだらかな印象で、素直な配光となっています。

光の色について

この 1A V3 は LED が
『クールホワイト』
『ナチュラルホワイト』
の2種類から選択できて、筆者が購入したのは
クールホワイト
の方です。

筆者の所有ライトの中で、実使用では 『FENIX LD15』 が最も白色に近い印象なので、色味比較として並べて撮影してみたのですが・・・、色温度はやや低めの印象で、赤味というより全体的に緑が掛かった感じになります。

恐らく、推定で 4800K あたりになるような気がします。
左:FENIX LD15(Low:8lm) / 右:ThruNite Archer 1A V3(Low:17lm)
撮影データ:Canon PowershotS100 マニュアル F2.0 1/40 ISO200 WB曇り
ご覧のように、ThruNite Archer 1A V3 の方は緑が掛かった色味となります。

クールホワイトを購入したのですが、正直 『ナチュラルホワイトと間違えてるんじゃ?』 と思ったものの、まぁ良いかと思って購入先の Amazon にもメーカーの ThruNite にも確認したわけではありませんので、
もしかしたら本当に間違えてナチュラルホワイトの方が送られてきている可能性もあります


実使用では、色温度が低くなると同じルーメン値でも数%ほど照度が落ちるそうで、筆者の場合は色味と合わせて若干の違和感を感じます。
ただ、この辺の感覚は、使う人が、もともと 『寒色好み寄り』 か 『暖色好み寄り』 かで変わってくると思います。

照射例&比較

照射例&比較1
※神社の石階段を見上げる形で照射。
ThruNite Archer 1A V3

Low : 17ルーメン
ThruNite Archer 1A V3

Mid : 75ルーメン
ThruNite Archer 1A V3

Hi : 180ルーメン
ThruNite Archer 1A V3

3.7V 14500 使用時
Hi : 推定500ルーメン
FENIX PD22
(比較参考)
190ルーメン
※ややスポット照射寄りのモデルです。
SUNWAYMAN V10A XML
(比較参考)
480ルーメン
※拡散照射タイプのモデルです。
LED LENSER M5
(比較参考)
140ルーメン / 最大拡散照射
LED LENSER M5
(比較参考)
140ルーメン / 中間辺りまで絞った照射
LED LENSER M5
(比較参考)
140ルーメン / 最大スポット照射
照射例&比較2
※川沿いのやや細めの道路で照射。
ThruNite Archer 1A V3

3.7V 14500 使用
Low : 17ルーメン
ThruNite Archer 1A V3

3.7V 14500 使用
Mid : 75ルーメン
ThruNite Archer 1A V3

3.7V 14500 使用
Hi : 推定500ルーメン
NITECORE IFE2
(比較参考)
345ルーメン
※スポットタイプのモデルです。
LED LENSER M5
(比較参考)
140ルーメン / 中間辺りまで絞った照射

ThruNite Archer 1A V3 を使ってみて ☆ まとめ

1.5V単三電池を使用した場合は、全体的にごく一般的で無難な印象の1本です。
ハイパワーの 3.7V 14500 を使用した場合の Hi モード は恐らく500ルーメン辺りと思われ、このサイズのライトとしては相当に強力な印象になるのですが、ただ、14500 を使用した場合でも Mid/75ルーメン ・ Low/17ルーメン の値は変わらないため、Mid/75ルーメンの次がいきなり Hi/500ルーメン となって照度差がかなり大きく感じられます。


『XP-L V6 という高性能 LED を搭載しているので、3.7V 14500 も使用できてハイパワーも絞り出せるけど、実際には 1.5V単三で使用する方がバランスが良さそうな1本』


と、言えそうな気がします。


●手元〜足元 (20cm〜3m)
・手元作業 : ○ (Low 17ルーメン)
・徒歩 : ○ (Mid 75ルーメン)
・室内サーチ : ○ (同上)
●近距離レンジ (5m〜10m)
・近距離サーチ : ○ (1.5V 使用時の180ルーメン)
・低速自転車 : ○ (同上)
●中距離レンジ (15m〜20m)
・中距離サーチ : △ (1.5V 使用時の180ルーメン)
・高速自転車 : △ (同上:ただし緑が掛かった光でやや暗めに見えるので注意が必要)
●遠距離レンジ (25m〜30m)
・遠距離サーチ : △ (3.7V 14500 使用時)

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