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基本操作
P12 GT にはテールスイッチとサイドボタンがあり、テールスイッチで 『ON / OFF』、サイドボタンで 『モード切り替え』 を行います。
モード選択は 『1 ルーメン』 → 『Low モード』 → 『Mid モード』 → 『Hi モード』 → 『1 ルーメンに戻る』 の順で切り替わります。
また、どのモードからでも、サイドスイッチの長押し (約1秒) でストロボ点滅モードになり、その状態からもう一度サイドボタンを押すと元のモードに戻ります。
メモリー機能が付いていて、消灯状態からテールスイッチを入れると消灯する前のモードで点灯します。 ただし、点滅状態から消灯した場合、点滅前に使用していたモードから始まります。
照射はスポット寄りな印象ですが、中心光部分と周辺光部分の境界は比較的なだらかで、スポット寄りの割りには近距離でも使いやすい配光となっています。
なお、カタログデータ的には 『
最大照射距離
: 320メートル』 と謳われていますが、実使用レベルの感覚で
”照らし上げている”
と言えるのは、おおむね150m辺りまでのような気がします。
光の色については、個人の好みによる部分が大きいと思いますが、白色光好みの筆者的には理想的な ”白” で、恐らく、色温度的には推定で 5500K あたりになるような気がします。
また、同じルーメン数でも、色温度の低い赤み掛かった光より、色温度の高い光の方が数パーセント程度明るく見える傾向があり、特にこの P12 GT の場合が遠方照射に特化した感が強いモデルでもあるため、そういう意味でもほぼ白色と言える光は非常に理に適っているように思われます。
1ルーメンモードを除けば、明るさの切り替えが3段階分しかないため、MAX1000ルーメンモデルとしては段階毎の照度差が強すぎて、近距離までをカバーしようと思うとやや使い勝手が悪い印象となります。
ただその反面、中距離〜遠距離レンジ専用と割り切って考えた場合は、この段階分けは非常に使い勝手が良いモード設定であると思われ、
『XP-L Hi という現状最強の LED を搭載したハイパワーモデルで、白色の光と相まって遠方照射に優れ、電池1本使用の小型モデルでサーチライトの替わりと成り得るライトを求める人には最強の1本』
と、言えそうな気がします。
●手元〜足元 (20cm〜3m)
・手元作業 : △ (Low 55ルーメン / 明るすぎ)
・徒歩 : △ (Low 55ルーメン / 照射角はスポット的)
・室内サーチ : △ (同上)
●近距離レンジ (5m〜10m)
・近距離サーチ : △ (280ルーメン / 明るすぎ・スポット寄り)
・低速自転車 : △ (同上)
●中距離レンジ (15m〜20m)
・中距離サーチ : ○ (280ルーメン)
・高速自転車 : △ (同上:やや明るすぎる印象で、照射角もややスポット寄り)
●遠距離レンジ (25m〜30m)
・遠距離サーチ : ◎ (1000ルーメン : 恐らく現状最強のモデル)