『雪影村殺人事件』 に関する検証
 ●綾香が部室に探しにきた「あれ」から見える別の見方
 ●投稿者:きっせー
 ●検証タイプ:別の真相・真犯人発見
 | 初稿:2012/06/10 01:12 | 最終稿:2012/06/10 06:06 | 編集回数:6 |

管理人さんが以前に見事な論理を展開されていますので、なるほどーと感心させられるばかりですが、

私はあえて別の見方をします。
(強引につなげた部分もかなりあり、しかも長いです><申し訳ありません。なお、会話の()の部分は、話のつじつまが合うよう私が考えた想像上の会話です。)

しかし前提として「綾香は島津のことが好きだったというのは金田一の見当違いの推理だった」ということにして話を進めていきます。

なぜなら、

・タイムカプセルの件で冬美が島津のことが好きだったという事実は明らかであるが、綾香からは島津のことが好きだったという伏線が見当たらなく、その点は金田一の推測で話が進んでいる

ためです。


まず注目したいのはやはりあの問題となった綾香殺害前の部室でのシーン


「あれ」が何かと考える(この点についてその物が何かを考えるのは割愛します)と同時にもう一つ注目したい点がある。


それは島津が背後から現れたにもかかわらず、綾香から島津が神送りの矢をちらつかせて襲うまで、殺されるとおびえている雰囲気が全く感じ取れないのである。

しかしこれはかなりおかしい。

なぜなら島津と春菜が付き合っていて、その春菜の自殺が原因で島津が冬美を殺したのかもという論理の展開は立石にさえ想像できたのである。

しかも神送りの矢は3本ともなくなっていて、そのうちの1本が冬美に刺さっていたことから、まだ殺人は続くのではということは容易に想像できる。

ということで、冬美母が偶然聞いてしまった冬美のセリフを見てみよう。

「−−−−あたしのせいだわ・・・・あたしの・・」

冬美はあたし「たち」ではなく「あたし」と言っている。

つまり、春菜殺害に主に加担したのは冬美であり、綾香はほんの少しだけ何か(知ってか知らずか)協力しただけで、春菜の自殺の主な原因を作ったのは冬美にあるようにも思える。

そのほんの少しの協力というのは解答編から読みとれるようにやはり「島津と春菜の父親が同一人物であるという嘘の件について」の協力である。

つまり父親同士が偶然同姓同名であるという事実を知ったのは綾香であり(どこからそんな情報を仕入れてきたかは置いておくとして)何気ない冬美と綾香の会話の流れから「あたしたちの作り話」が作り出されたのだと思われる。(以下参照)



(綾香「ねぇ、冬美。島津君と春菜のお父さんって今井龍矢て言って同姓同名ってこと知ってた?」)

(冬美「本当なの。それ」)

(綾香「でも、同姓同名だってだけで、別人なんだけどね。ほら、この地方って、今井姓の人多いじゃない。父親が同じ人だったら兄妹ってことになっちゃうし、付き合ったりとかできないでしょ。」)

(冬美「ホントに兄妹だったらよかったのにね。この際島津君と春菜が兄妹だっていうどっきりでも仕組んじゃおか」)

(綾香「ええ〜!そんな可愛そうなことできないよ」)

(冬美「ふふふ。冗談よ」)


このあと本当に冬美は春菜に、島津と兄妹であるという作り話をしてしまう。


そして春菜が自殺する前くらいに冬美は綾香だけに、

(「春菜にこの間話してたどっきり本当に仕組んじゃった。私の気も知らないで島津君を奪ったあの子にこれくらいはしてもいいじゃない」)

と話したがその後春菜が本当に自殺。
もしかしたらあの嘘が原因で春菜が自殺したんじゃと思い、冬美母が目撃したあの冬美のシーンのように落ち込んでいた時期もあったが、きっとあの子は別の原因で自殺したのよと思うように努めるも、
その後問題の島津立ち聞きシーンにより、やっぱり春菜の死は私が言ったあの作り話が原因だったんだと確信する。

しかし

<島津立ち聞きシーン>

冬美「バカね!誰も知るわけないじゃない。あの子が勝手にカン違いして死んだのよ! 別にあたしたちのせいじゃないわ」

綾香「そうよね?そうだよね!」

冬美「当り前よ!」

そしてこっそり聞いていた島津が、その事実を知り頭の中が真っ白になっている頃、

(冬美「それにそもそも綾香が島津君と春菜の父親が同姓同名だってことを私に話さなければ、私もこんなことしなかったんだし、春菜の死の原因は綾香、あなたにもあるわよ!私たちは同罪よ!いいわね。これは私たち二人だけの秘密よ」)

(冬美が小声で綾香に話しかけたか、島津の頭が真っ白になっていたため上記の()内の会話は島津には聞こえていないと思われる)

と開き直り綾香に釘を刺した。

しかし冬美は金田一に

「ねえ!今度のゴールデンウィーク遊びに行くからさ 東京案内してくれない?
 あたし 高校を卒業したら すぐ東京出て タレントスクールに 入るつもり」

と言っている。

関係ないと自分で思っていてもやはり心の中では後悔していた。

ひょっとすると春菜の妊娠のことまで知ってしまった冬美は、ゴールデンウィーク雪影村を出た後、もう二度と雪影村に戻るつもりはなくこの冬美にとって忌まわしい村と一刻も早く別れを告げ、自身をリセットしたかったのではないか。

金田一に東京を案内してくれとお願いしたのは、全く地理の分からない東京に出て行っても自身も不安であるし、親などにも迷惑をかけてしまう。だからしばらく落ち着くまではあの生意気なフミの如く、金田一宅に居候するつもりだったのではないか。

と推測ほとんどで考えてみた。

話は少しそれてしまったが、以上のように考えると、綾香が加担したのは父親が同姓同名だってことを冬美に話したということだけであり、

綾香には罪の意識はそれほどにはなかったと思われる。

なので島津が背後から現れたあの場面であっても、次に私が島津君に殺されるんじゃと島津に襲われるまで少しも思わなかったということはある程度は理解できる。

それではあの拾われては困る物とは何か。

それははっきり言って分からない。

しかし綾香はあの電球の切れた部室に電球をわざわざ買ってきてまで夜に訪れているのだ。

金田一は忘れ物と言っているが、それなら翌日にでも探せばいいだけの話であって、綾香にとって他の人に見つけられては困り、一刻も早く見つけ出さなくてはならない物だったはずだ。

そこで綾香が探しにきた「あれ」とは、春菜の自殺とは全く関係のない、綾香が別に加担した「別の事件」での重大な証拠と考える。

なので、あの島津に襲われる際、殺されると露にも思わず島津の前で平静を保てたのも、


<あの綾香殺害前シーンの再現>

「わっ!やっぱり真っ暗!!」


(あの時(島津立ち聞きシーン)は春菜が妊娠検査薬を買ってたのを見ちゃったから、私もどうしようってあせって冬美にそのこと話しちゃったけど、やっぱり悪いのは冬美なんだし、私は悪くない。そんなことよりあれが他の人に見つけられちゃったら「あの事件」(別の事件)での重大な証拠になっちゃうから…)


「早く電気を付け替えてあれを探さないと 誰かにあれを拾われたらあたし…」

綾香は、その「別の事件」での「あれ」見つけるのに頭が一杯で、島津が背後から来た時も「殺される」ということまで頭が回らなかったのである。

だからあの綾香の死亡現場を捜索すれば、金田一には見つけられなかった綾香が加担した別の事件の「あれ」が見つかるかもしれない。

綾香は「見つけたれたら」ではなく「拾われたら」と言っていて、金田一も見つけられなかったくらいだから、相当小さなもので床に落ちているのだとは思うが…


というような展開を想像してみた。

強引につなげたところもあるがそう考えると何かすごく蓮沼綾香が恐ろしく思えてきます。


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