●Sofirn ソフィーン SP33 V3.0

基本データ

 Sofirn ソフィーン SP33 V3.0
 Youtubeレビュー動画

●基本操作・操作性について

基本操作

Sofirn SP33 V3.0 にはテールスイッチが無く、ベゼル横のサイドスイッチで電源の 『ON / OFF』『モード切り替え』 の全ての操作を行います。
サイドスイッチをワンクリックする度に電源の ON/OFF、電源 ON の状態から約0.5秒の長押しでモードの切り替えを行います。
なお、この Sp33 V3.0 にはモードの組み合わせを選択できる『グループ』という概念が採用されています。
グループの切り替え

電源を ON とした状態で、サイドスイッチを "4連続クリック" することで、下記の順にグループが切り替わります。

◆グループ1:Low/150ルーメン、Med/450ルーメン、Hi/1600ルーメン、の3種類

◆グループ2:1ルーメン〜3500ルーメンの無段階

※グループ1に戻る
モードの切り替え

点灯状態からサイドボタンを約0.5秒長押しの毎にモードが切り替わり、『Low モード』 → 『Mid モード』 → 『Hi モード』 → 『Low モードに戻る』 の順で切り替わります。

また、どのグループのどのモードからでも、点灯状態からサイドボタンの2連続押しで Turbo モードになり、3連続押しでストロボモードに変わります。 Turboモード・ストロボモードのどちらからでも、一度ボタンを押すと元のモードに戻ります。

メモリー機能が付いていて、消灯状態からスイッチを入れると消灯する前のモードで点灯します。
ムーンライトモード

SP33 V3.0 では、消灯状態からサイドボタンを約1秒間長押しすると、1ルーメンの MoonLightモードで点灯します。
防水・防塵規格 IPX8

Sofirn SP33 V3.0 は、防水規格として、一般的な日常使用においての、規格上最高となる 『IPX8』 を実装。

●水没・水滴飛沫にに対して
『連続的に水中に置いても有害な影響がない。原則的に密閉構造であること』
※潜水や高圧・高温噴射には対応できません。

という性能を有しています。
メーカー標記としては、『水深2mの深さに30分放置しても有害となる影響が出ない』とされています。

筆者は、写真のような状況に30分ほど放置してテストしてみたのですが、全く問題は出ませんでした。

●照射角について


Sofirn SP33 V3.0 は、かなり照射角度が大きめで、広い範囲を照らし出せるモデルと言えます。
まずは下の2枚の写真をご覧ください
Sofirn SP33 V3.0
Hi:1800ルーメン
WUBEN A20
Hi:1200ルーメン
右側の "WUBEN A20" は、現在筆者が所有しているフラッシュライトの中で最も照射角が広いモデルなのですが、左側の Sofirn SP33 V3.0 もほぼ画面一杯まで光が広がっています。

XHP50.2 +オレンジピールリフレクターの採用で、照射面にムラもなく、非常にきれいな配光となっています。

なお、カタログデータ的には 『
最大照射距離
: 269メートル』 と謳われていますが、実使用レベルの感覚で
”照らし上げている”
と言えるのは、おおむね150m辺りまでのような気がします。

光の色について


光の色はごくわずかに緑掛かった色調で、色温度的には推定で 4900K あたりになるような気がします。

照射角が大きいので拡散された光で手前が眩しくなりそうな印象なのですが、やや低めの色温度との組み合わせて眩しくなりすぎることもなく、全体的に非常に見やすい光色・配光となっていると思います。

照射例&比較

照射例&比較
※神社の石階段を見上げる形で照射。
Sofirn SP33 V3.0

Low : 150ルーメン
※足元を照射する分には十分な明るさ。
Sofirn SP33 V3.0

Med : 450ルーメン
恐らく一般的な日常的用途ではこのミディアムモードまでで十分。
Sofirn SP33 V3.0

Hi : 1600ルーメン
このような状況の中では既にオーバースペック気味となっています。
Sofirn SP33 V3.0

Turbo : 3500ルーメン
相当な明るさで、こういうシチュエーションでは明らかにオーバースペックです。

Sofirn C8f
(比較参考)
Turbo:3500ルーメン
※同じく Sofirn 社の、CREE XP-L を3灯搭載したモデル。
WUBEN A20
(比較参考)
Turbo:4200ルーメン
※CREE XHP70.2 を搭載したモデル。
NITECORE P12GT
(比較参考)
Hi:1000ルーメン
※筆者所有の中で、最も遠方照射に優れていると思われるモデル。

Sofirn SP33V3.0 を使ってみて ☆ まとめ

今回、筆者としては初めてとなる、CREE 社最新の高性能 LED 『XHP50.2』 を採用したモデルを使用してみました。

同社 XHP70.2 よりはやや小さめの LED となるのですが、その分ベベル部分の系も小径可され、26650 バッテリーの採用と相まって、同クラスのライトとしてはかなりコンパクトにまとまったスタイルが実現されているように感じられます。

またこのクラスの高性能ライトでは5〜6段階の照度切り替えモードが実装されている場合が多く、便利ではあるものの逆に操作が煩雑になってしまう場合が多々あるのですが、この SP33V3.0 では切り替えローテーションのモードを3つだけに絞り込みつつ、その上でサイドボタンの操作だけで簡単に Turbo モードやストロボモードにも切り替えられるよう設計されており、


『最高 3500 ルーメンというハイパワーを誇り、非常に広い範囲をバランス良く照らし上げる性能を持ちつつも、同クラスのモデルとしては小型サイズが実現され、シンプルなモード切り替え方式が採用された非常に使い勝手の良い1本。』


と、言えそうな気がします。


●手元〜足元 (20cm〜3m)
・手元作業 : × (MoonLight では暗く Low では明るすぎ)
・徒歩 : ◎ (Low 150ルーメン )
・室内サーチ : ○ (同上)
●近距離レンジ (5m〜10m)
・近距離サーチ : ◎ (Low 150ルーメン 〜 Med 500ルーメン)
・低速自転車 : × (サイズが大きいので自転車には向いていない)
●中距離レンジ (15m〜20m)
・中距離サーチ : ○ (Med 450ルーメン)
・高速自転車 : ×
●遠距離レンジ (25m〜30m)
・遠距離サーチ : ○ (Hi 1600ルーメン)
※Turbo 3500ルーメンは、さすがに拡散光が目立ち始めます

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